翻訳と辞書
Words near each other
・ ジェルマーニョ
・ ジェルマーノ・ボロビック・カルドゾ・シュウェジェル
・ ジェルマ語
・ ジェルミナル
・ ジェルミナル (1993年の映画)
・ ジェルミナル (フリゲート)
・ ジェルミナル (競走馬)
・ ジェルミナル・ピエール・ダンドラン
・ ジェルミナル・ベールショット
・ ジェルミナール
ジェルミナール (小説)
・ ジェルミニャーガ
・ ジェルミー・パウエル
・ ジェルメ
・ ジェルメッティ
・ ジェルメーヌ
・ ジェルメーヌ・クルル
・ ジェルメーヌ・タイユフェール
・ ジェルメーヌ・ティッサン=ヴァランタン
・ ジェルメーヌ・デュラック


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ジェルミナール (小説) : ミニ英和和英辞書
ジェルミナール (小説)[せつ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
小説 : [しょうせつ]
 【名詞】 1. novel 2. story 
: [せつ]
  1. (n,n-suf) theory 

ジェルミナール (小説) : ウィキペディア日本語版
ジェルミナール (小説)[せつ]

ジェルミナール』(' )は、エミール・ゾラの20巻から成る『ルーゴン・マッカール叢書』のうち第13巻に当たる小説である。1885年刊。
1860年代・北フランスにおける炭鉱労働者のストライキを妥協なく現実的に描き出した小説であり、ゾラの傑作、またフランス小説史上も最も優れた作品の一つにも数えられている。世界100か国以上で刊行・翻訳されているほか、この作品に基づいて5本の映画及び2本のテレビ番組も制作された。
「ジェルミナール」という題名は、フランス革命暦の第7月に当たる芽月を意味し、季節としては春である。この月名は「種」を意味するラテン語のGermenに由来し、本作品は炭鉱労働者に芽生える、より良い未来への希望を描く。
本作品は、1884年4月から1885年1月までの間に執筆された。1884年11月から1885年2月にかけてGil Blas誌に連載され、1885年3月に書籍として刊行された。 )は、エミール・ゾラの20巻から成る『ルーゴン・マッカール叢書』のうち第13巻に当たる小説である。1885年刊。
1860年代・北フランスにおける炭鉱労働者のストライキを妥協なく現実的に描き出した小説であり、ゾラの傑作、またフランス小説史上も最も優れた作品の一つにも数えられている。世界100か国以上で刊行・翻訳されているほか、この作品に基づいて5本の映画及び2本のテレビ番組も制作された。
「ジェルミナール」という題名は、フランス革命暦の第7月に当たる芽月を意味し、季節としては春である。この月名は「種」を意味するラテン語のGermenに由来し、本作品は炭鉱労働者に芽生える、より良い未来への希望を描く。
本作品は、1884年4月から1885年1月までの間に執筆された。1884年11月から1885年2月にかけてGil Blas誌に連載され、1885年3月に書籍として刊行された。
== あらすじ ==
主人公エティエンヌ・ランティエは、『居酒屋』(1877年)にも登場した人物である。また、当初、ゾラは『獣人』(1890年)の主人公としても登場させようと思っていたが、『ジェルミナール』が予想以上の高評価を得てから、それをやめた。
若い移住労働者エティエンヌが、北フランスの寂れた炭坑街モンスー (Montsou) に職を求めてやってくる。彼は前に働いていた鉄道の仕事を上司と喧嘩してやめさせられたが、知り合った熟練の炭坑夫ボンヌモールが、泊まる場所と、炭坑で台車を押す仕事を探してきてくれた。
エティエンヌは仕事熱心な理想家として、また世間知らずな若者として描かれている。ゾラの遺伝理論の現れとして、彼はマッカール家の祖先から、短気で酒を飲んだり感情を刺激されたりすると怒りを爆発させやすい性格を受け継いでいる。
彼は社会主義的な考え方を抱いており、多くの労働者階級文学を読んでいた。また、ロシアのアナキストで同様にモンスーに職を求めて来た政治亡命者のスヴァーリンとも交友を持つ。エティエンヌの社会主義に対する単純な考え方は、シリーズ第1作『ルーゴン家の誕生』(1871年)の反抗者シルヴェールを想起させる。
その一方で、エティエンヌは、同様に炭坑の台車押しに雇われている、マユの娘カトリーヌに惹かれる。そして彼女とその粗野な恋人シャヴァルとの関係に巻き込まれていく。炭坑労働者らの複雑な人間関係が演じられる背景には、苛酷な貧困と抑圧があった。
彼らの労働条件・生活条件は、小説が進むにつれて悪化の一途をたどり、ついにストライキの決断に至る。今や政治的理想主義者として仲間から一目置かれる存在となったエティエンヌは、労働運動の指導者となっていた。アナキストのスヴァーリンは暴力的行動をとることを説くが、労働者らとその家族は自制を続ける。しかし、彼らの貧困が破滅的になると、ついに反乱に立ち上がる。ゾラはその暴力的場面を克明に描いている。反乱者たちは警察と軍に囲まれ、暴力の末に鎮圧される。幻滅した炭鉱夫らは仕事に復帰し、ストライキの失敗についてエティエンヌを非難する。その時、スヴァーリンが坑口を破壊し、これによりエティエンヌ、カトリーヌ、シャヴァルは坑道の底に閉じ込められてしまう。救助を待つ間の長いドラマは、ゾラの描写の中でも白眉である。そして小説は劇的な結末を迎える。エティエンヌは最後には救助され、解雇されるが、パリで生きることを決意する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ジェルミナール (小説)」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.